中山 郁美[日本共産党福岡市議会議員(早良区)]

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12月議会

市長選をめぐる公約・言動、ウオーターフロント開発の問題を追及

12月議会, 議会報告

日本共産党の中山いくみ市議は2018年12月12日、市議会の一般質問で市長選挙での髙島市長の公約・言動、ウオーターフロント(WF)再整備について取り上げました。

市長選挙では、市が300万円をかけて委託した有識者の研究会が検討を続けている最中に市長が突然ロープウエーを公約。このやり方は独断で、一方的であり、研究会を冒涜するものではないかと中山市議がただすと、市長は「研究会で検討する」としながら「私としてはロープウエーが優れていると思っている」などと開き直りました。

選挙中の草香江公民館(中央区)の演説で市長が「まちづくり協議会のみなさんがホールじゃない、科学館が欲しいんだということで要望書を出していただいて…」と述べたことについて、中山市議は「要望書にはそのような記載はない」と指摘。市長は「科学館が要望されていた」とのごまかしに終始し、こども未来局長は中山市議に提出しなかった数種類の要望書の存在を認め、謝罪しました。
同演説で市長は「配る福祉」の継続について「海外旅行」「セカンドハウス」を購入することと同列に置いて揶揄。中山市議は「不適切の極みではないか」と糾弾しました。また、同演説で教室へのエアコン設置を自分の手柄のように自慢していましたが、もともと設置に反対していた事実を突きつけられると、「様々な市民の意見を聞いて変わった」と答え、市民世論に押されて設置したことを認めざるを得なくなりました。

選挙中公開討論に応じなかった問題については公務の日程はガラガラだった事実を明らかにされたにも関わらず、「スケジュールが合わなかった」の一点張り。選挙最終日に対立候補の演説を妨害する大声をあげて通過したことについては「信号が赤になってしまい、こういうことがなければよかった」などとごまかしました。中山市議は「市民の前で政策が語れないなら候補者の資格がない」と述べ、「こうしたウソ・ごまかし・討論拒否・演説妨害などといった市長の姿勢が有権者の7割が棄権する事態を招いた」「市長に投票したのは有権者4人に1人も及ばず、とうてい信任されたとは言えない」と批判しました。

WF再整備については、最大3000席を有するホール、歩行者用デッキ、新たなクルーズターミナル、バス待機場、サンパレス跡に高級ホテル、その地下の450台の駐車場、大博通りから直接地下駐車場につながる車路、そこから中央埠頭につながるバス専用道路など大がかりな具体像が12月議会に報告される予定で、市はこれらの整備費を「400億円」としています。

中山市議は、この金額には、築港石城町線、交差点改良、那津大橋の6車線化、中央埠頭の先端埋め立て、ロープウエーの整備費用が入っていないとして「1000億円以上に膨れ上がるには必至。過少な見積だ。無謀な計画は中止せよ」と迫りました。また、これらの整備による「年間2000億円の経済波及効果」についても試算の詳細な根拠を市側は示せませんでした。
市長は「着実に取り組む」として開発推進の姿勢を示しました。